息の合った作業でした
今年は世界的な異常気象で7月は雨天続き、8月は猛暑でした。炎天下での屋外作業は暑さになれた南国育ちのものでさえ立ち眩みしそうな気温でした。そんな条件で割れ目の補修、その後の塗装も手作業でやっていました。吹き付けならぬ丁寧にて仕事で仕上げる手法は実習生として参加しているヴェエトナム人達にも大いに参考になるであろうと感心しました。職人さん達の仕事の手順や手運びを観察して、この人達は余程訓練された人達だと感じました。スタッフの構成は若者が中心で、取分け足場職人の二人は若い青年でした。足場解体時の二人の連携作業はパーツの一つ一つを下の者が受け取る作業でしたが、重力と緩衝を上手く応用し、二人が息の合った作業を熟していました。どんな場所、どんな立場にいてもその場その場に必要な技術があり、それを習得して励んでいる若者の姿は清々しく、暑さを忘れ見惚れる一瞬でした。本人たちの素養は言うまでもないが、そこまで訓練し、育て上げた親方と仲間達の組織もたいしたものだと、一人感慨にふける一場面でした。