塗料をグレードごとに紹介します!
2021/12/12
こんにちは!事務員の北村です。
寒いですね。。。
皆さん風邪などひいていませんか?
そういえばマスク着用の習慣がついてから、風邪をひいていないような気がします。
私だけですかね?
さて!今回は塗料のグレードをご紹介します。
外壁や屋根の塗装をする際にまず考えるのが『どんな色にしようかな?』という事だと思います。
もちろん色も重要ですが、塗料選びもかなり重要になるのでこの記事で少しでも知識をつけて塗装する際の参考にしてくださいね!
アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、ラジカル塗料、フッ素塗料があります。
グレードは、
1.アクリル
2.ウレタン
3.シリコン
4.ラジカル
5.フッ素
の順にグレードは存在します。
下に行くほど性能が高く、価格も高くなります。
では、それぞれの特徴を見てみましょう!
アクリル
アクリル塗料は約30年前に発売されました。
1番ランクが低く安い塗料ですので採用される事が多かったのですが、他の塗料の単価が安くなってきた事により近年はあまり採用されない塗料となってしまいました。
メリット
1,200~1,800円/㎡なので費用が安いです。
ツヤがあり発色が良いので、はっきりと色を出したい時におすすめです。
カラーバリエーションも豊富なので、好みの色を探しやすいです。
塗膜に透湿性があるので、軒天井など湿気がこもりやすい場所への塗装によく使用されています。
耐久性が低いという特性を生かし、お店などを頻繁に塗り替えたい場合に使用するという方法もあります。
DIYで簡単に塗る場合もアクリル塗料は施工しやすく、失敗する心配が少ない塗料です。
デメリット
耐久年数が3~8年と短いです。
また、紫外線に弱いので劣化し数年のうちに塗膜の光沢が減ってしまい、色があせたり変色するといった事が起きてしまいます。
ひび割れや塗膜の剥がれが起きやすいです。
ウレタン
柔らかい性質があり、万能な塗料なので細部塗装に向いています。
最近では、ウレタン系塗料より耐久性が高いシリコン系塗料の価格が下がってきたのでウレタン塗装はあまり選ばれなくなってきました。
メリット
一定の耐久性があるので、紫外線や雨などから外壁を守る性能があります。
ピカピカと光沢があるので高級感が出ます。
柔らかくとても扱いやすいので、作業性が高い塗料です。
硬化した後の塗膜もやわらかいので、建物に動きがかかってもヒビ割れしにくい塗膜です。
外壁は建物にかかった動きでヒビが発生しやすいですが、ウレタン塗料を使う事でヒビが発生しにくいのでヒビが入りやすい建物に適しています。
種類が豊富なので、他の塗料と組み合わせることもできます。
デメリット
耐久年数が6~10年と低いです。
紫外線の影響を受けやすいので、 黄色く変色することがあります。
外壁材に断熱材が入っていると、壁と塗膜の間に熱がこもります。
そうすると、塗膜が膨らんでしまい塗膜が剥がれてしまうことがあります。
手垢やサビなどの異物が混入して空気が入ることによって、塗膜が膨らむ場合もあります。
一度にかかる費用は安く済みますが、耐用年数が少ないのでその分早いスパンで塗り替えをする必要があります。
足場費用などを考えるとコストパフォーマンスが良いとは限りません。
シリコン
耐用年数や価格など総合的に見て塗料の中で一番バランスが良いです。
ラジカル塗料が発売されるまでは人気ナンバーワンでした。
メリット
耐用年数が8~15年と長いです。
アクリルやウレタンと比べると約1.5倍も長持ちします。
紫外線に強く、塗膜が剝がれにくく、カビも発生しにくいです。
約600℃に耐える事が出来るので、暑い地域でも採用する事が出来ます。
ウレタンよりも長い期間、光沢を維持することができます。
製品が多いので、カラーや性能の選択肢が多いです。
デメリット
アクリルやウレタンよりも価格が高いです。
他の塗料よりひびが発生しやすいです。
建物に動きが生じなければひびは入りませんが、地震などの大きな力が加わった時、ひびが発生しやすくなります。
付着性に劣るのでDIYには不向きです。
シリコン塗料は油性と水性があります。
油性は耐用年数が12~15年ほどで、水性は耐用年数が10年程と違いがあるので、業者に確認することをお勧めします。
ラジカル
2012年に発売された新しい塗料です。
知名度が低いので、知らない方もいるかと思います。
ラジカル塗料の「ラジカル」とは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子のことを言います。
つまり、ラジカル塗料とは「ラジカル」の発生を可能な限り抑える効果があるので長い間塗膜の劣化を防ぐことができます。
メリット
耐用年数が8~15年と長いので長期的に見て外壁塗装の回数、工事費用を減らすことができます。
チョーキングの原因となるラジカルを抑制する成分が塗料に入っているので、チョーキングが発生しにくいです。
汚れに強くて変色しにくいので、光沢が長持ちします。
またツヤのある塗膜は、カビやコケが付着しにくく汚れをはじきやすくなります。
藻やカビの発生を防ぐ機能もあるので、外壁をキレイに保つことができます。
どんな下地にも塗装できるので下地を選ぶ必要がありません。
デメリット
最近出てきた塗料なので歴史が浅く、耐用年数の実績が現時点ではわかりません。
扱ったことがない職人、そもそもラジカルを知らない職人がいることも事実です。
フッ素
メリット
耐用年数が15~20年と長いので、塗る替える頻度が少なく済みます。
独特の光沢感があるので高級感のある仕上がりになります。
外壁に水が密着しやすいので、外壁の表面と汚れの間に水が入り込む事ができます。
そのため、外壁に付着する空気中の汚染物質は雨で自然に流れるのです。
デメリット
他の外壁塗料と比べると高額です。
耐久性の高いフッ素塗料のツヤは消すことができないので、マットな仕上がりにしたい人には不向きです。
防汚性が高いので上塗りしにくい場合があります。
今回は少し長い記事になりましたが、どうでしたか?
外壁塗装は家の外観を綺麗にするのも目的ですが、家を外部から守る役割もあるのでこれから後何年くらい住むのか、子供がそのまま住み続けるのか、などをよく考えて塗料を選んでくださいね!
ちなみにそれぞれにメリット、デメリットがあるのでハイグレードの方が必ずしも良いというわけではありません。
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